穴吹工務店「サーパス」マンションを投資家目線で評価【西日本特化・施工の特徴・資産性】

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。紹介する会社は報酬額ではなく、比較検討の材料になるかどうかで選んでいます。

西日本・四国を中心に不動産投資を検討しているなら、必ず知っておくべき施工会社が穴吹工務店(あなぶき工務店)です。「サーパス」ブランドのマンションシリーズで地域に深く根ざした実績を持つ同社を、投資家目線で評価します。

穴吹工務店とは?会社概要

項目 内容
本社所在地 香川県高松市
設立 1956年(昭和31年)
グループ あなぶきグループ(穴吹興産・穴吹コミュニティ等)
主力ブランド サーパス(SURPASS)シリーズ
主な事業エリア 四国・中国・九州・関西・首都圏(一部)
特徴 西日本を中心とした分譲マンション施工・管理の垂直統合型モデル

穴吹工務店は四国・高松市に本社を置く老舗マンション会社です。「サーパス」ブランドで西日本エリアのマンション市場を牽引してきた実績があり、施工・販売・管理を一貫して手がける垂直統合型のビジネスモデルが強みです。

サーパスシリーズの特徴

  • 地域密着の設計:各地域の気候・文化・生活様式に合わせた間取り・設備設計が特徴。特に四国・九州エリアでは認知度が高い
  • コストパフォーマンスの高さ:エリア標準価格帯での品質が高く、取得価格に対する利回りが出やすい
  • 穴吹コミュニティによる管理:グループ内管理会社が竣工後の管理を継続。施工から管理まで一気通貫の体制
  • グッドデザイン賞受賞実績:複数のサーパス物件がグッドデザイン賞を受賞するなど、設計品質への評価も高い

投資家目線の客観評価

評価項目 スコア コメント
流動性 ★★★☆☆ 西日本エリアでは高い。首都圏では認知度が低く流動性は限定的
入居率安定性 ★★★★☆ 地域内での高いブランド認知度で安定した入居需要あり
リセールバリュー ★★★☆☆ 地域内では安定。エリアを超えると評価が難しい
修繕コスト予測可能性 ★★★★☆ 穴吹コミュニティのグループ管理で一貫したサポート体制
施工品質 ★★★★☆ コストパフォーマンスが高く、エリア標準以上の品質

確認ポイント:エリア外での評価に注意

穴吹工務店・サーパスの評価は四国・中国・九州・関西エリアでは高いですが、首都圏では認知度が限られます。首都圏で同ブランドの物件を購入する場合、リセール時の買い手層が限られる可能性があるため注意が必要です。西日本エリアへの投資を検討する際に最も活用しやすいブランドです。

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供給実績を数字で見る:全国1,565棟・89,704戸

穴吹工務店の公式サイト「サーパスクオリティー 供給実績」(2025年12月末現在)によれば、サーパスの累計供給は全国46都道府県で1,565棟・89,704戸です。数値は不動産経済研究所発表の「事業主別発売戸数」に基づき、共同事業物件は事業比率で按分されています。

注目すべきはエリア構成です。

エリア棟数戸数構成比(戸数)
中国295棟17,753戸19.8%
九州288棟16,812戸18.7%
四国252棟15,335戸17.1%
関東274棟14,194戸15.8%
信越120棟7,189戸8.0%
関西91棟5,584戸6.2%
東海98棟5,260戸5.9%
東北78棟4,200戸4.7%
北陸62棟3,045戸3.4%
北海道7棟324戸0.4%

中国・九州・四国の3エリアだけで約56%を占めます。都道府県別では広島県99棟、香川県110棟、岡山県70棟、静岡県70棟が主力です。

【重要】東京都内の供給は20棟760戸、全体の0.85%しかない

東京で不動産投資を考えている方にとって、最も重要な数字がこれです。サーパスの東京都内供給は20棟・760戸。全国89,704戸に対してわずか0.85%にすぎません。関東エリア14,194戸の中で見ても、茨城県2,911戸、栃木県2,721戸、神奈川県2,142戸を下回り、東京都は関東で最少クラスです。

これが意味することは明快です。

  • 東京23区でワンルーム投資を検討している場合、サーパスが選択肢に上がる可能性はほぼない
  • 中古市場での流通量も同様に薄いため、東京での売買事例が集まらず、相場の妥当性を検証しにくい
  • 逆に、地方中核都市(広島・高松・岡山・静岡・新潟・長野など)で投資を考えるなら、その地域では最有力ブランドの一つ

「サーパス=西日本の強豪」という評価は、この数字の通りです。東京の区分マンション投資と比較検討する対象ではなく、投資エリアそのものを西日本・地方中核都市に置くかどうかという判断が先になります。東京で検討される方は東京の不動産投資 利回り相場2026をご覧ください。

資本構成の変遷を押さえておく

穴吹工務店は香川県高松市に本社を置き、ゼネコンとして出発した企業です。1978年からサーパスブランドの供給を開始しました。投資判断で見落とされがちなのが、資本構成が2度変わっている点です。

  1. 2009年に経営破綻(会社更生法適用)
  2. 2013年、大京(メジャーセブンの一角、ライオンズマンションのブランドを持つ)の完全子会社に
  3. 2019年、オリックスが大京の全株式を取得。現在はオリックスグループ傘下

破綻を経験しているという事実は、築年の古いサーパス物件を検討する際にアフターサービスや修繕履歴の連続性を必ず確認すべき理由になります。一方で現在の親会社がオリックスグループである点は、財務的な後ろ盾としてはプラス材料です。同じくオリックス系であるオリックス銀行の不動産投資ローンや、大京のライオンズマンションの特徴・評判とあわせて見ると、グループ全体の位置づけが把握できます。

「ゼネコン+デベロッパー」の自社一貫体制をどう評価するか

穴吹工務店の最大の特徴は、用地取得・企画設計・施工・販売・アフターまでを自社で一貫して行う点です。分譲マンションの大半は、デベロッパーが企画し、ゼネコンが施工するという分業体制で建てられます。穴吹工務店はその両方の顔を持つ数少ない企業です。

投資家目線でのプラス

  • 施工品質の責任所在が明確。施工不良が出た際に「デベロッパーとゼネコンの押し付け合い」が起きにくい
  • 地域密着で長年供給しているため、その地域でのブランド認知が高く、募集時の訴求力がある
  • グループ内に穴吹コミュニティ(管理会社)があり、管理体制の継続性が期待できる

投資家目線でのマイナス・注意点

  • 流動性がエリアに強く依存する。首都圏では中古の売買事例が乏しく、出口で買い手を見つけにくい
  • 地方中核都市の物件は、人口減少局面での賃貸需要の縮小リスクを直接受ける
  • 2009年の破綻以前の物件は、修繕積立金の積立状況・長期修繕計画の妥当性を個別に確認する必要がある

よくある質問(FAQ)

Q1. 東京でサーパスの中古物件を投資用に買うのはアリですか?

東京都内の供給が20棟760戸しかないため、そもそも物件が出てきません。出てきた場合も比較対象が少なく、価格の妥当性を判断しにくいのが実情です。東京で区分マンション投資をするなら、供給量の多いブランドから選ぶほうが出口を読みやすいといえます。

Q2. 地方でサーパスを買う場合、何を確認すべきですか?

①その都市の人口動態(社人研の将来推計)、②長期修繕計画と修繕積立金の残高、③過去の大規模修繕の実施履歴、④近隣の新築供給予定——の4点です。地方中核都市は東京より利回りが高く見えますが、空室期間の長さと家賃下落幅が読みにくい点に注意してください。

Q3. 破綻した会社のマンションは危険ですか?

建物そのものの品質と会社の財務は別問題です。ただし、破綻前後でアフターサービスの窓口や保証の扱いが変わっている可能性があるため、築古物件では管理組合に履歴を確認してください。

まとめ:東京の投資家にとっての結論

  • サーパスは全国1,565棟・89,704戸を供給する大手ブランド(2025年12月末現在)
  • ただし東京都内は20棟760戸=全体の0.85%。東京の区分投資では実質的に選択肢に入らない
  • 強いのは中国・九州・四国(合計約56%)。地方中核都市で投資するなら有力な候補
  • ゼネコン兼デベロッパーの自社一貫体制は品質面でプラス、流動性の地域偏在はマイナス
  • 現在はオリックスグループ傘下。2009年の破綻を経ているため築古物件は修繕履歴の確認を

出典:穴吹工務店「サーパスクオリティー 供給実績」(2025年12月末現在/不動産経済研究所「事業主別発売戸数」に基づく)

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