住宅ローン金利2026年7月はどうなる?変動・固定の最新動向と不動産投資への影響を解説

【2026年5月31日 最新情報】日銀6月利上げ観測:0.75%→1.0%へ

野村證券など主要金融機関が2026年6月の追加利上げ(0.75%→1.0%)を予測しています。実現すれば、大手銀行の変動金利は2026年10月改定分からさらに0.25%上昇(1.25〜1.35%台)する見通しです。

  • 三菱UFJ銀行:変動 0.845%(2024年比+0.5pt)
  • みずほ銀行:変動 0.875%(2024年比+0.5pt)
  • 不動産投資ローン:2〜3%台が標準、フルローンは実質ほぼ不可能

※本記事は最新動向を踏まえて更新済みです。

「2026年7月から住宅ローンの返済額が上がる」「変動金利がついに1%を超えた」というニュースが相次いでいます。日銀が利上げを続ける中、不動産投資ローンや住宅ローンはこれからどうなるのか、7月以降の具体的な影響と対策を解説します。

2026年5月現在の金利水準

2026年5月時点の主要金利水準は下表のとおりです。2024年3月のマイナス金利解除から約2年で、住宅ローン金利は大きく変わりました。

金利種別 2024年3月(マイナス金利解除時) 2026年5月(現在) 変化
変動金利(大手行・最優遇) 0.375% 1.00〜1.10% +0.625〜0.725%
固定10年(大手行) 1.5〜1.8% 2.6〜3.1% +1.0〜1.3%
フラット35(最頻金利) 1.82% 2.80%前後 +約1.0%
日銀政策金利 -0.1%(マイナス金利) 0.75% +0.85%

特に注目すべきは、2026年4月に大手5行の変動金利(最優遇)がついに1%の大台を超えた点です。変動金利0.3〜0.4%台が当たり前だった時代から、わずか2年で3倍近い水準になっています。

日銀の利上げ見通し:次はいつ?

日銀は2026年4月27〜28日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に据え置きしました(3名の委員が0.25%利上げを主張)。据え置きの主な理由は米国関税政策による世界経済の不透明感です。

主要金融機関の次回利上げ予測

金融機関 次回利上げ時期 2026年末の政策金利予測
野村證券 2026年6月 1.00%(6月・12月に各0.25%)
三菱UFJ銀行 2026年9月 1.00%
NRI(野村総研) 2026年6〜9月 0.75〜1.00%
SBI新生銀行 2026年9月 1.00%

コンセンサスは「2026年中にあと1〜2回(計0.25〜0.50%)の利上げ」です。年末には政策金利が1.00〜1.25%になる可能性が高く、変動金利はさらに0.25〜0.50%上昇することが見込まれます。

2026年7月から変動金利がどう変わる?

住宅ローンの変動金利は、多くの銀行で「半年に1回(1月・7月)」金利を見直す仕組みになっています。そのため、2025年12月に実施された日銀の利上げ(0.5%→0.75%への引き上げ)が、2026年7月返済分から既存借入者の適用金利に反映されるケースが多いと見られています。

7月変更の具体的なイメージ

借入条件 現在の月返済額 7月以降(+0.25%想定) 差額
3,000万円・35年・変動0.75% 約80,700円 約83,100円(1.00%) +2,400円/月
4,000万円・35年・変動0.75% 約107,600円 約110,800円(1.00%) +3,200円/月
5,000万円・35年・変動0.75% 約134,500円 約138,500円(1.00%) +4,000円/月

月数千円の増加は大きくないように見えますが、今後も利上げが続けば累積影響が出てきます。2026年末に政策金利1.00%・変動金利1.50%になった場合、上記3,000万円借入では月返済額が現状比約+7,000円程度増加する計算です。

ただし、変動金利には「5年ルール(返済額は5年間変更しない)」と「125%ルール(増額は前回の125%まで)」が適用される銀行が多く、急激な返済増にはなりにくい仕組みも組み込まれています。

不動産投資ローンへの影響

住宅ローンと異なり、不動産投資ローンには上記の5年ルール・125%ルールが適用されません。金利上昇がそのまま月々のキャッシュフローに直撃します。

不動産投資家が注意すべきポイント

① 既存ローンのキャッシュフロー悪化

変動金利で投資物件を購入しているケースでは、2026年7月以降に金利上昇分がダイレクトに反映されます。特に利回り3〜4%台の物件でフルローン(LTV90%超)を組んでいる場合、金利1%上昇でキャッシュフローがマイナスに転落するリスクがあります。

② 新規物件の収益シミュレーション再計算が必要

1年前のシミュレーションは金利前提が変わっているため、現在の金利水準で再計算が必要です。以前は「変動0.5%」前提だった試算を「変動1.5%(2026年末想定)」で見直すと、月々のキャッシュフローが大きく変わります。

③ 新規審査の融資姿勢変化

金利上昇局面では金融機関の審査が厳格化する傾向があります。2024年頃に比べてLTV(融資比率)の引き締めや返済比率条件の厳格化が一部銀行で見られています。属性(年収・勤務先・金融資産)の重要性が高まっています。

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金利別キャッシュフロー試算

東京23区・区分マンション1室(購入価格3,500万円・表面利回り4.0%・年間賃料140万円)でのキャッシュフロー試算です。

投資ローン金利 月返済額(35年) 月間賃料収入 月間CF(経費控除前)
0.5%(2024年水準) 約85,700円 約116,700円 +31,000円
1.0%(2026年5月水準) 約93,200円 約116,700円 +23,500円
1.5%(2026年末想定) 約101,200円 約116,700円 +15,500円
2.0%(2027年以降シナリオ) 約109,700円 約116,700円 +7,000円

※管理費・修繕積立金・固定資産税等(月約15,000〜20,000円)を加えると、金利2.0%以上では実質的にキャッシュフローがほぼゼロ〜マイナスになるリスクがあります。

この試算が示すのは、「都心の好立地・高入居率・値上がり余地のある物件」を選ぶことの重要性が、金利上昇局面でより一層高まっているという事実です。利回りだけでなく「空室率」「賃料上昇余地」「出口の売却価格」を総合的に評価する目線が必要です。

詳しくはプロパティエージェントの評判【2026年最新】不動産投資会社の比較ランキングもご参照ください。

今すぐ取れる対策4選

① 既存ローンの借り換え検討

変動金利から固定金利への借り換え、または固定金利の低い銀行への乗り換えを検討しましょう。2026年5月時点では固定10年が2.6〜3.1%と変動(1.0〜1.1%)より高い状況ですが、今後さらに変動金利が上昇するリスクを考慮した上で判断を。借り換えコスト(諸費用50〜100万円程度)と金利差のシミュレーションが必要です。

② 繰り上げ返済でローン残高を圧縮

手元に余裕資金がある場合、繰り上げ返済で元本を減らすことで、金利上昇の影響を抑えられます。ただし手元流動性(半年分の生活費・緊急費用)は必ず確保した上で実施してください。

③ 新規購入は「金利上昇後のCF」で判断する

現在の低い変動金利でシミュレーションするのではなく、「2年後の金利1.5〜2.0%」を前提にしたキャッシュフローでも成立する物件を選びましょう。都心・駅近・築浅・管理良好な物件は賃料の維持・上昇が期待できるため、金利上昇に対する耐性があります。

④ 複数の金融機関で事前審査を受ける

融資環境が変化する中、以前審査が通った条件でも通らなくなるケースが出ています。購入を検討している場合は、早めに複数の金融機関で事前審査を受け、実際の融資条件(金利・LTV・期間)を確認してから物件選びを進めることをおすすめします。不動産投資ローン 銀行選びガイド【2026年版】も参考にしてください。

よくある質問

Q. 2026年7月の返済額はいくら上がる?
借入残高と金融機関によって異なりますが、残高3,000万円で0.25%上昇の場合、月返済額は約2,000〜2,500円増加するのが目安です。実際の変更額は7月の「返済額変更通知」で確認できます。
Q. 今から固定金利に変えるべき?
一概には言えません。変動と固定の金利差は現在1.5〜2.0%以上あり、金利差が縮まるまでは変動の方が総返済額は少ないケースが多いです。ただし「金利上昇リスクに対する安心感」を優先する場合は固定への切り替えも一つの選択肢です。
Q. 不動産投資ローンの変動金利はどのくらい?
2026年5月現在、不動産投資向けの変動金利は属性によりますが1.5〜3.0%程度が多く、住宅ローンより高い水準です。都市銀行・信用金庫・ノンバンクで条件が大きく異なるため、複数の金融機関で比較することが重要です。
Q. 金利上昇時に不動産投資はやめた方がいい?
金利が上昇しても「賃料収入がキャッシュフローを確保できる物件」かつ「売却時に資産価値が維持される物件」であれば投資価値は維持されます。むしろ、金利上昇局面では「融資が通りにくくなる」ため競争が減少し、良い条件で物件を取得できるチャンスでもあります。

まとめ:2026年7月は金利の転換点

2026年7月は、2025年12月の日銀利上げが既存変動金利借入者の返済額に反映される節目です。変動金利は大手行で1%超の水準となり、今後も年内1〜2回の追加利上げが見込まれています。

不動産投資においては、低金利前提のキャッシュフロー計算の見直し、既存ローンの借り換え検討、新規購入における金利上昇耐性の確認が急務です。一方、都心・好立地・高入居率の物件は金利上昇局面でも賃料収入による収益確保が期待できます。まずは専門家の無料相談を活用して、あなたのポートフォリオの金利上昇耐性を確認してみましょう。

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